
南米ブラジルで8日、右派ボルソナロ前大統領の支持者ら数千人が首都ブラジリアにある連邦議会と大統領府、最高裁判所を襲撃した。地元メディアによると、左派ルラ大統領が当選した2022年10月の大統領選の無効を訴え、軍の介入やルラ氏の拘束を求めているという。ルラ氏は支持者らを「狂信的なファシストだ」と批判し、容疑者は処罰されると表明した。
大統領府の書類あさる姿も
AP通信などによると、数千人のボルソナロ氏の支持者らは警察当局のバリケードを突破し、連邦議会の議事堂によじ登ったり、建物内に乱入した。大統領府の建物内では机の上にある書類をあさる支持者の姿もあった。支持者らは催涙スプレーなどで対応する警官隊を突破したほか、インターネット上の動画では、制止しようとした騎馬隊の警察官が馬から引きずり落とされた。
昨年の大統領選の決選投票では、ルラ氏が僅差でボルソナロ氏を破って当選した。ボルソナロ氏は大統領選の前から再三にわたり、根拠を示さずに現行の電子投票方式では「不正が行われる」と主張。ボルソナロ氏の熱狂的な支持者は、大統領選直後から結果に不服を唱え、選挙の無効を訴えるデモなどを続けてきた。
林外相、ブラジリアに到着
ルラ氏は1月1日に就任式に臨んだ。ボルソナロ氏は昨年末にブラジルを離れ、米フロリダ州に滞在中とみられる。一方、ブラジルを訪問中の日本の林芳正外相は、8日にブラジリアに到着した。
米国では21年1月6日、前年の大統領選の結果を認めないトランプ前大統領の支持者らが米ワシントンで連邦議会議事堂を襲撃する事件が起きている。【サンパウロ中村聡也】
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