【ワシントン=渡辺浩生】英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)は6日、台湾の蔡英文総統が4月にも中米訪問の途中に訪米し、マッカーシー下院議長(共和党)と西部カリフォルニア州で会談するとの計画を報じた。
1月に下院議長に就任したマッカーシー氏は訪台の意向を示し、時期を模索していたとされる。だが、昨年8月にペロシ下院議長(当時)が訪台した際には中国が台湾への軍事的威圧を強化した経緯がある。
同紙によると、中国の反発や緊張を回避するため、蔡総統が外交関係のある中米のグアテマラとベリーズを訪問する経由地としてカリフォルニア州に立ち寄る機会を活用することで両サイドが合意した。同州はマッカーシー氏の地元。蔡氏は同州のロナルド・レーガン大統領図書館を訪れ演説する予定という。
台湾側にとっては、中国による侵攻抑止に不可欠な米国との緊密な関係をアピールする機会にもなるとみられる。バイデン大統領は過去4回、中国が台湾を攻撃した際に米国が軍事介入する意思を明言してきた。
台北駐米経済文化代表処は本紙に対し「報道について共有すべき情報はない。一般論として蔡英文総統の同盟国訪問や米国経由は通常のやり方に従い行われる」とコメントした。
ホワイトハウスのジャンピエール報道官は6日の記者会見で「まだ計画されていない訪問について話すことはないが、台湾総統が米国を訪れるのは初めてではない」と語った。
米中関係は、中国の偵察気球が米本土上空を飛行して2月4日に米軍機に撃墜されたことを契機に一気に冷却化。中国が台湾侵攻に備えて戦力を増強していることへのバイデン政権の危機感も高まっている。そうした状況でマッカーシー氏が訪台すれば昨夏以上に情勢が不安定化する危険が専門家から指摘されていた。
蔡氏の訪米計画をめぐっては2月25日付本紙が、複数の台湾当局関係者の話として蔡氏が8月までに訪米する方針を固め、米国側と調整に入ったと報じた。
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