中国の習近平国家主席は13日、６年ぶりとなるベトナム訪問を終えた。習氏は同国に対し、外部勢力がアジア太平洋地域で問題を引き起こすのを阻止するよう求めた。
習氏は「アジア太平洋地域を混乱させようとするあらゆる動きに両国で共に警戒し、抵抗すべきだ」と発言。暗に米国に言及したとみられる。習氏はまた、共産主義の隣国として両国は国際問題でも連携を強化するよう呼びかけた。
２日間にわたる習氏の訪越終了に際し、ベトナムのボー・バン・トゥオン国家主席は両国関係がかつてないほど「包括的で深遠かつ友好的」なものになったと宣言した。両国いずれも今回の訪問を二国間関係における節目と表現している。
バイデン米大統領は習氏よりも３カ月早くベトナムを初訪問。ベトナムとの間には「巨大な」機会があると述べていた。インド太平洋地域における中国の影響力抑制を図りたい米戦略の一環として、半導体から安全保障に至るまで幅広い合意が成立した。
南シナ海で領有権を争う中国とベトナムは今回、共同声明を発表。意見の相違を「コントロール」し、「状況を複雑化させ、紛争を拡大させ得る行動」の回避を約束した。
両国がアピールする団結は、ベトナムが世界の二大経済大国との間で慎重にバランスを図ろうとしていることをあらためて示している。中国と米国が繰り広げる貿易摩擦において、ベトナムは漁夫の利を得た国の一つ。企業はサプライチェーンを確保するため、巨額の投資を中国からベトナムへと移している。
習氏にとってベトナム訪問が今年唯一のアジア歴訪となった背景で、ベトナムは米国やその同盟国との距離を縮めていると見られていた。ベトナムは米国との関係を中国と同等に格上げした後、先月には日本との関係も優先度を引き上げた。
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原題： Xi Asks Vietnam to Stop Outsider Efforts to ‘Mess Up’ Region (1)
（抜粋）
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