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ラファ侵攻計画「前に進めている」とイスラエル、避難民の大量流入を警戒するエジプトと協議 - 読売新聞オンライン

 【エルサレム=中西賢司】イスラエル政府報道官は24日の記者会見で、パレスチナ自治区ガザ最南部のラファへの侵攻計画について「前に進めている」と述べた。具体的な時期には言及しなかった。軍の侵攻準備は整ったとされ、ネタニヤフ政権は民間人の避難先の確保や周辺国などへの説明を続けている。

 米ニュースサイトのアクシオスなどによると、イスラエル軍参謀総長と 諜報ちょうほう 機関トップが24日、カイロを訪れ、エジプトの情報機関高官らと侵攻計画などについて協議した。ラファに接するエジプトは避難民が境界を突破して大量流入する事態を警戒している。エジプト側は「そのようなシナリオはイスラエルとの関係断絶につながる恐れがある」と警告したという。

 イスラエルの国防当局者は24日、ロイター通信に対し、政府の承認があれば作戦に着手できる準備を整えたと述べた。だが、ラファには100万人超の避難民が逃れており、侵攻に対する国際社会の懸念は強い。米国は大規模な地上作戦を見送るよう圧力をかけているという。

 一方、イスラム主義組織ハマスは24日、昨年10月の奇襲で人質とした米国系イスラエル人男性(24)の動画を公開し、イスラエルを強くけん制した。男性は動画で空爆によって多数の人質が殺害されたと述べ、ネタニヤフ政権に「恥を知れ」と抗議した。

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