【ワシントン=中村亮】バイデン米大統領は19日、大統領専用機で韓国に向けて出発した。サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は機内で記者団に対し「北朝鮮が対話を拒む限りは圧力をかける路線を続ける」と語った。日韓防衛への関与を強調した。
バイデン氏は21日、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領との首脳会談に臨み、22日には東京へ移動する。2021年1月の大統領就任から外遊は4回目で、アジア訪問は初めて。過去3回はいずれも欧州だった。
サリバン氏は日韓訪問中に北朝鮮が核実験をしたり、ミサイルを発射したりする可能性があると重ねて懸念を表明した。「北朝鮮のさらなる挑発行為は米韓や日韓、日米韓の協力を強めるだけだ」と述べた。「いかなる脅威や攻撃にも断固とした措置を講じる」とも断言した。
朝鮮半島の非核化をめぐり「北朝鮮に手段を講じる用意があれば我々も手段を講じる用意がある」と話した。北朝鮮が非核化に向けた措置を取れば、米国も経済制裁緩和などの措置を講じる考えを示すものだ。複数のルートを使って北朝鮮と接触を図っているが、北朝鮮は対話に前向きな姿勢を引き続き見せていないという。
サリバン氏は北朝鮮��政策について中国とも意思疎通を図っていると説明した。中国が影響力を使って北朝鮮の挑発行為を制止すべきだと訴えているとみられる。サリバン氏は18日、中国外交担当トップの楊潔篪(ヤン・ジエチー)共産党政治局員と電話し、北朝鮮問題について議論していた。
23日の日米首脳会談では、軍拡を続ける中国の抑止が主要テーマとなる見通しだ。バイデン氏はアジアとの経済関係の強化に向けて「インド太平洋経済枠組み(IPEF)」を立ち上げる。
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