ラファ検問所訪れた国連事務総長「入れない援助トラックの長い列、もう片側に飢餓の長い影」と憤る - 読売新聞オンライン

　【エルサレム＝福島利之】国連のアントニオ・グテレス事務総長は２３日、パレスチナ自治区ガザ境界のエジプト北東部ラファ検問所を訪れ、ガザに人道支援物資が円滑に入っていない現状について「悲劇以上だ。道徳的な憤りを覚える」と記者団に述べた。

　グテレス氏は「検問所の片側に（ガザに）入れない援助トラックの長い列があり、もう片側に飢餓の長い影が伸びている」とも語り、ガザの深刻な食料不足に強い危機感を示した。「イスラエルがガザ全体で制限のない人道支援物資の搬入を確実に実行する時だ」と述べ、イスラエルに協力を訴えた。

　グテレス氏の発言に対し、イスラエルは反発している。イスラエル・カッツ外相は２３日、「国連はテロを支援する反ユダヤ主義者で反イスラエルの団体となった」と非難する声明を出した。

　ガザ当局によると、ガザ市郊外で２３日、援助物資のトラックを待つ群衆にイスラエル軍の戦車が砲撃し、少なくとも１９人が死亡した。軍は砲撃を否定した。ガザ最大のシファ病院では２４日も攻撃が続き、軍によると、これまでに１７０人を殺害し、４８０人を拘束した。

Adblock test (Why?)

from 世界 - 最新 - Google ニュース https://ift.tt/9kGd7ZE
via IFTTT

Bagikan Berita Ini